天才の秘密~アスペルガー症候群と芸術的独創性~ 著:M・フィッツジェラルドの本の書評
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今回も、発達障害やアスペルガー症候群に関する本を読んで、思ったことなどを残していきます。
自閉症者は…
➡人間関係を避け、いつも同じことをし、モノを上手に扱い、知的で陰鬱な表情をしている。
ASは「仕事の虫」→素晴らしい忍耐力は独創性を触発する。
知的に興味によって支えられている。何かの主題に対し、狭く集中する。
➡私にとってはこの世界の構造や人間、生命とは何か、などでしょうか。
ハンス・アスペルガーによる分析では、
・特別な関心がある
・異常な固執
・定型化した行動
・触覚、聴覚などの感覚の異常な反応
・ひとりで何かを追いかけることに没頭する
発明家には、忍耐・根気強さ、勤勉さが求められる。
不満には想像力を超える“変える力”を持つ。
テンプル・グランディン
“図書館は不死の場所である。私は何事かを成し遂げたい。権力にも金にも興味はない。何かを後に残したいだけだ。”
“天才が天才である大きな理由は、他の皆とは異なる素材からスタートしている”
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心理学者は10年間トレーニングや1万時間トレーニングの重要性を強調している。
しかし、その4倍の訓練をしたとしても、世界中の非常に多くの子供たちがモーツァルトと同じ音楽を作ることにもならないだろう。
環境主義者の考察は間違っている。
「すべてのことは熟練できる。力量の差は努力と倫理的献身の程度の反映で、特別な才能のせいではない。」とする儒者の見解よりも非個人的な考え方である。
【1、ASと作家】
・観察力が優れている。
・考え方に独創性がある。
シャーロックホームズ
・統合的一貫性が弱く、些細な細かいことに鋭い観察力を発揮する。
・非常に知的でよく本を読む
・非常に博学で莫大な量の情報を持っている。
・すべてのことが当然のように秩序正しくあってほしいと思う。
・全能性が強く、全体を支配したいと感じている。
・大変聡明なため、ほとんど誇大妄想に近い発想をする。
カント
“学校では強要、決まりきまった手順、恣意的な規則がある。これは多くの場合、自ら考えようとするすべての勇気を人々から奪い、創造的才能を台無しにするものである”
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ウィトゲンシュタインも同様に、人間は自分自身で考えることを学ぶことが大変重要であると
考えていたことは興味深い。
【ASと画家】
スケッチの精密度は知的能力と関係がない。