アスペルガー症候群だっていいじゃない 著:しーたさんの本の書評
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以下、しーたさんのこちらの本を読んだ際の自分の感想などのまとめです。
まさに私のこと!!という部分も多々あり、ASDについて的を得て書かれていると感じました。
ぜひとも、悩まれている発達障害当事者の方やアスペルガー症候群の方にも読んでいただきたい本です。
「できないことを、できるようになることが人生の目的ではない」という言葉にとても感動しました。
私たちはできないこと、苦手なことが多いなかでも、他人よりも優秀な部分もあります。
そうしたところを伸ばしていける社会になってほしいですし、
得意なことをのばしていける世界にしていきたいものですね。
自分自身を見返すためにも、大変役に立った本の一冊です。
本の内容
思いついたときにメモしないと、忘れる→作動記憶に格納されない
感覚過敏を才能として考える。
→視覚過敏なら、色の違いを綺麗に理解することができるので、芸術関係に生かせるなど。
耳から聞いた情報を保持できない。
アスペルガー症候群が生活で困ること、
それは、「定型発達の人(普通の人)ができないこと」+「発達障害によってできないこと」があるからだ。
・ほかの人以上にできないことがある
・できるようになるまで時間が掛かる場合がある
・他人のやり方と違う方法なら目的を達成できる
アスペルガー症候群は古いコンピューターのようだ。2つのことを同時に処理することができない
・画像中心の記憶と思考
1、画像とリンクされたものやことからは記憶することができる
2、イメージした画像から、関連した言語的情報を引き出す。
同じ言葉を聞いても、言語中心の記憶の人では考えられない情報を画像のリンクから引っ張り出すことができる。
“画像中心の記憶”+“連想(関連、リンク)”を統合すれば、天才的な発明や新たな分野の開拓に
結びつけることができる。
・アスペルガーの得意→“才能である”
・すごい集中力
・やわらか頭
・論理的思考力
おすすめ本…「自閉症の才能開発 テンプル・グランディン」
真面目な文字が中心の文章は理解しづらいが、高機能自閉症やアスペルガー症候群の人が書いた本は内容をイメージしやすく、理解しやすい。
「あなたがあなたであるために 吉田友子」
・頭の中で仕事をする→考えているのにボーっとしていると思われる。
→外から見ている人には分からないため、コミュニケーションの相違が生まれる
これはまさに私のことですね!!ぼーっとしている訳ではないんですよ!
・雑談は疲れる
定型発達の人にとっての親切、思いやりが私には面倒に感じることがある。
→定型発達の人と私の感じる幸せが違うからである。
→むしろ逆ではと思うこともある。
「私は人の輪に入れない。一人だ。寂しい人なんだ。」と考えてしまう人もいる。
→実は小さいころから、一人で黙々と何かに打ち込むことが好きで、楽しいと感じている場合もある。
↓
しかし、世の中では「一人で黙々と何かに打ち込むこと」は奨励されない。
そうするうちに、本当の自分の感覚を否定し、自らの快感を忘れてしまう。
※重要!!
生まれつき一人で黙々と何かに打ち込むことが幸せならば、無理に人の輪に溶け込もうとするのは、本来の感覚とは違うことを求めることになります。
すると、どうしても心に負荷が掛かってしまう。
“想像力の欠如”は定型発達を基準にした表現に過ぎない。
→基本となる感覚が異なるために生じるスレではないか。
障害を持たない人に障害者の世界そのものを理解することはできない。
大切なのは、「障害を持つ人がどうすれば生きやすい世界を作れるか」である。
↓
一番つらいことは「この世の中が住みにくく生きにくい」ことである。
・無条件に「自分が悪い」と感じてしまう
↓
他人の指摘がすべて正しいわけではない。本質的な問題分析が重要である。
「劣等感」は自分の可能性を狭める。
「あなたには特殊な能力があり、自分に合った環境で才能を発揮できれば、幸せになれる」
できないことは助けが必要だけど、他人よりできることもある。
そっちでみんなの役に立てばいい、ということである。
予習することで、「初めて」への恐れがより軽減される。
自分自身の能力を注意深く分析して、より自分に適した環境、場所、努力や注意の方法を
見直す必要がある。
「できないことを、できるようになること」が人生の目的ではない。
“何が自分にとって大切なのか”を取捨選択できる力を身に付ける必要がある。
“すべてをできるように、しようとなるように”考えると、多くの労力を費やし、力を使い果たし、壊れてしまう。
結論
遅いことなんてない、新たな一歩を踏み出して。